2014年6月28日土曜日

『わくわくほっこり 和菓子図鑑』 君野倫子・著 



見ているだけで楽しくなる和菓子図鑑

この本は私が専門学校の卒業式に頂いたものです。
和菓子の種類だけでなく豆知識や簡単に和菓子が
作れるレシピも載っています。

『和菓子を見て食べて”ほっこり”するという感覚は日本独特のもの
かもしれません。この感覚は、どこか日本人のDNAに
つながっているようにも思います。読者の皆さんが、
この本に掲載した数百個の和菓子の可愛らしさ、
奥ぶかさを楽しんでください。
さらにそれぞれの街の和菓子屋さんに足を運んで
自分のために和菓子を買って、本当の
”ほっこり”気分を味わってくださったら嬉しいです。』

私も和菓子を食べるとほっこりとした気分に
なりますしこの本を読んでいると思わず
和菓子が食べたくなってしまいます。


『茶寿器』
お茶碗の形をした干菓子で数回は抹茶が点てられるそうです。
高校時代は茶道部に所属していたせいか久しぶりに抹茶を立て
て飲みたいと思ってしまいました。京都に行ったら買って試して
みようと思います。

『桜餅』
私にとっては高校、専門学校ともに思い入れのあるお菓子で
食べるのはもちろん作るのも大好きです。

この本を読んでいると全国の和菓子屋さんめぐりに行きたくなります。
いきなり全国は無理なので時間のあるときに少しずつ
お菓子屋さんめぐりに行ってこようと思います。
皆さんも一度手に取ってみてください。

【文責 野口 智美】

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君野倫子・著 二見書房



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2014年6月25日水曜日

『京菓子読本』 山口富蔵・著

 菓子の美しさと物語の両方を学べる一冊
私の京菓子の教科書

菓匠京山での和菓子修業。
師匠の本棚でこの本に出会いました。

京菓子の凛とした美しさに息を飲みました。

膨大な手間暇をかけ過ぎた菓子は、
芸術かもしれないけど京菓子ではない。

シンプルで抽象的な意匠、
四季の移ろいとともに微妙に変化する色彩、
物語を秘めた菓銘などを通して、
召し上がる方に無限の広がりを感じて頂く。

先人から脈々と続く古典的なお菓子に
「末富らしさ」を加えて表現されています。
(特に水色の使い方)

また、古典はもとより、
大好きなクラシック音楽を、
京菓子の技法で表現する斬新なお菓子には
本当に驚きました!

添えられている文章が、
茶人や研究家ではなく、
現役の和菓子職人ならではの温かみがあり、
共感して何度も読み返しました。

お菓子が丁寧に作られていることは元より、
器の素晴らしさ、下布の気配りなど、
写真のクオリティーの高さが凄いです。

この本は、読んで終わりの本ではなく、
菓子を作るたびに開く教科書のような存在。
もう20年近く愛用しているので、
表紙もとれてボロボロになってしまいました。

さらに、この本の凄いところは、
「和菓子教室」まで掲載されているところです!

和菓子職人で唯一、
NHKの「プロフェッショナル」に紹介された菓匠が、
家庭の道具でできる和菓子作りを指南しています。
これは本当にお宝だと思います。
(実際この本はAmazonでとんでもないプレミアが付いています)

本を読んであまりにも感動して、
ついには逢いに行ってしまいました。

この時の貴重な思い出まで書き始めると
少し長くなりすぎますので、
山口さんの別の本のレビューの時に
紹介させていただけたらと思います。

本で人生が変わる。
そんな体験もさせてくれた一冊です。

【文責 宮澤 啓】

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山口富蔵・著 中央公論新社



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『あの人が愛した、とっておきのスイーツレシピ』 NHK『グレーテルのかまど』制作チーム・監修



『グレーテルのかまど』は、
私の好きなテレビ番組の一つ。

社会人になって、最近はなかなか
テレビを見る事が減ってしまった。
それでもたまに、つけたテレビに
見入ってしまうことがある。
『グレーテルのかまど』は、そんな数少ない
お気に入りの番組の一つだ。

番組のナビゲーターを務める俳優の
瀬戸康史さんが、15代ヘンゼルとして
姉のグレーテルにスイーツを作る。
その設定も、番組のセットや映し方も、
どれも温かい雰囲気がありとても癒やされる。

今回はその『グレーテルのかまど』
から出来たレシピ本の、
”あの人が愛したスイーツレシピ~日本編~”
を見て行きたいと思う。

”坂本龍馬のカステラ”
カステラは、
生クリームやバターを使った
美味しい洋菓子のケーキが主流となっている
今でも、子供から大人まで
誰もが好きな和菓子。
江戸時代にポルトガルから伝来した
と言われているカステラは、
昔から作り方も材料もほぼ変わらず
数々の和菓子店の看板商品となっている。
そこで、坂本龍馬といえば
数年前に俳優・歌手の福山雅治さんが
主演の大河ドラマにもなった
歴史上の偉人。
その偉人がカステラを好み、
数々の記録にも残していると知って
和菓子を作る職人の端くれである自分も
少し誇らしい気持ちになった。
本書で紹介しているのは
坂本龍馬が食べていた時代のものよりも
現代に近づけて
はちみつや練乳を加えたもの。
それでも、黄色い卵の色と、
ふんわりした食感はきっと同じ。
幕末を駆け抜けた偉人のことを思いながら
食べてみたいひと品。

”水木しげる夫妻のぼたもち”
『いったんもめん』や『子泣きじじい』、
それに『目玉おやじ』といった
数々の妖怪の名前を知ったのは
小さい頃に見たゲゲゲの鬼太郎の
アニメからだった。
”ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~”という特徴的な
歌詞をよく覚えている。
これまでに5回もテレビアニメ化された
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるさん。
そして、NHKの連続テレビ小説にもなった
『ゲゲゲの女房』のモデルであり
著者である妻の布枝さん。
数々の名作を描き上げた水木しげるさん
の活力の源になったのが
妻の布枝さんが作るぼたもちだったそう。
今やぼたもち(=おはぎ)といえば
和菓子屋だけでなく、
スーパーでもオリジナルの
ものが売りだされている。
また、多くはないだろうが
家庭でその家の味を守り続けている
ところもあるだろう。
お店によって、作る人によって
餡の炊き方や米の潰し方、
大きさなどにばらつきが出やすいのが
ぼたもち。
本書ではあんこときなこの
二種類のぼたもちを紹介している。
粗めに潰されたお米と
満足感のある大きさが水木家流
なのだそうだ。
漫画家の気分になって
この大きめのぼたもちをパクリと
頬張ってみたい。

本書には今回紹介したもの以外にも、
”アメリのクレームブリュレ”や、
”ナポレオンのクレープ”
など、海外編も素敵なお菓子が揃っている。
『グレーテルのかまど』を見ながら、
ぜひ手にとってもらいたい一冊だ。

【文責 加部 さや】


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NHK『グレーテルのかまど』制作チーム・監修
大和書房


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