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『わがしごと』 wagashi asobi・著

開業資金100万円 たった2人で起業した小さな和菓子店が 創業5年で本を出版‼ 創業秘話と信念・志に打たれる一冊
全国には何校ものお菓子の専門学校があり、 毎年たくさんの和菓子職人の卵が、 アツイ夢を抱えて就職しています。
しかし… 「思っていた仕事と違う」 「思っていた処遇と違う」など、 様々な理由で挫折し、 離職、退職しています。
実際、 スタッフの同級生で、 和菓子業界からいなくなってしまった人が、 半数以上いるという!
「こんなクソみたいな会社、辞めてやる!」 と思った和菓子職人さん。 辞める前に是非読んでほしい。
自分の店を持つ、 ということの生きた事例がここにあります。

著者は「wagashi asobi」となっていて、
稲葉さん、浅野さん、2人の共著扱いですが、
文章を読めば、ほぼ稲葉基大さんの
処女作といっても言い過ぎではないと思います。

稲葉さんは1973年生まれで、
私と3歳しか変わらず同世代です。

宮内庁御用の老舗「とらや」さんに20年勤務。
うち6年間をニューヨーク支店で過ごしています。

職歴は一見派手ですが、偶然のご縁に導かれてのこと。
P.89からのプロフィールを読んでいただきたいのですが、
両親が和菓子屋でもなく、
大学に進むほど成績優秀でもなく、
高卒で就職されたと書かれています。

とらやを志望したのも、
初任給が高めで休みも多く、朝が早いと書いていなかった
と、それほど積極的な動機ではありません。

入社したものの、最初の2年は稲葉さん曰く
「あんみつ屋さんの厨房」
寒天を切ったり、あんみつを盛ったりするような、バイトでもできる仕事なんて、人生を賭けて勤める仕事じゃない
と、いつ辞めても不思議のない精神状態でした。

3年目にやっと生菓子作りにかかわる部署に配属されるものの、
「忙しく伝票に追いかけ回される状況」
に疲弊して、前向きになれない青年でした。

ニューヨーク支店への異動希望の動機も、
「本場のヒップホップカルチャーを見てみたいなぁ」
という軽い気持ちからと書かれています。

ここまでは、この青年が和菓子職人として
全国から注目を集めるなんて微塵も感じさせません。
ニューヨークでの6年間の経験が、
彼の「意識」に革命を起こすのです。

詳しくは本書に譲りますが、
和菓子職人として人生を賭ける
不退転の決意が稲葉さんを別人のように変えてゆきます。

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